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また、カラーフィルタを用いると、どうしても光透過率が低下し、輝度が下る。
これに対し、色変換層なら、ほとんど輝度を低下させずにすむ。
陽極の役割を果たすITO膜は、スパッタリングの後、フォトリングラフィ技術を用いでパターニングされる。
青色発光層、陰極(金属電極)いずれも真空蒸着で形成する。
最後の封止はエポキシ樹脂等で行い、水や酸素を通さないようにする。
・有機ELディスプレイの特徴有機ELディスプレイは自発光のディスプレイなので、鮮明な明るい表示が可能である。
また、視野角はほぼ180度で、どこからみても同じ画質が維持される。
さらに、各画素は、発光するか否かのどちらかなので、コントラストが高い。
現在、東北パイオニアが開発した試作パネルでは、100:1から150:1程度のコントラストを実現している。
有機ELディスプレイは、ガラスの上に形成された薄膜状の蛍光体を光らせているだけなので、細かいパターニングが可能である。
使用電源は、DC(DirectCurrent:直流)低電圧で駆動することができるので、10ボルト程度のバッテリー駆動が可能である。
応答速度はマイクロ(micro:io-,を表す接頭語)秒以下と速く、チラつきがない。
メーカーは、当面、10インチ程度のサイズを目標としている。
同時に、大型・高精細有機ELディスプレイを低コストの単純マトリクス駆動で実現するため、より長寿命、高輝度の材料の開発も望まれている。
有機ELディスプレイメーカーは当面、応用製品として、小型・軽量・低消費電力を強みにすることができるAV機器、車載用機器、PDA(携帯|冑報端末)、ゲーム機等の分野をターゲットとしている。
車載向けの製品の使用環境は、常に激しく変化する。
日光が当たれば反射防止が必要になり、夜には真っ暗の中で鮮明な画像を表示しなければならない。
特に夜間は自発光で高コントラストという有機ELディスプレイの特徴が活かされる。
さらに、10ボルト強のDC電源を使用するカーオーディオのディスプレイや、現在LCDが搭載されていないカーナビゲーション等への応用も考えられる。
ただしできるなら、各社とも他のFPDとは用途面で棲み分けをしたいという意向がある。
・有機ELディスプレイの課題有機ELディスプレイも開発段階なので、実用化、量産化のためには、まだ課題がいくつか残されている。
@発光材料現在、使用している発光材料は輝度lOOcd/u,寿命1:万時間程度で、最終製品に応用するためには、これらをさらに向上させなければならない。
また、耐熱性も改善の余地があるといわれる。
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